●自分の「やることリスト」に関して現実的になる

「やることリスト」をこなせないときの心理的な影響への対応に加えて、時間の割り当て方を改善する方法はたくさんある。時間配分がうまくいけば、1日の終わりに恥ずかしいと思わずに済む。これは「やることリスト」を手なずけることから始まる

・分析する:グラントは実験を勧めている。毎朝いつもの「やることリスト」を書き、その日の終わりにいくつこなせたかを見るといい。これを1~2週間続ける。「その後、平均していくつこなせたか振り返ってみよう」

 この実験の目的は、1日でどの程度のことが実際にできるのか、自分で感覚を養うことである。そうすれば、いくつくらいが現実的なのか、自分の期待をコントロールすることを学べる。

・リストを絞る:その後、「リストを適正な数にする」ことが必要だと、ジョンソンは語る。「やることリスト」に20項目あって、1日の終わりに1つか2つしか終わっていなかったら士気が削がれる。罪悪感を抱くのも当然だろう。

「長すぎるリストは非実現的」とグラントは指摘する。リストを絞り込み、確実に達成できるようにすべきだ。

・どこに重点を置くか熟考する:「1日の終わりに罪悪感を抱かないためのカギは、1日をどう始めるかにかかっている」とジョンソンは述べる。「『やることリスト』を書いているときに、本当にやるべきことをいくつか厳選し、それらに集中するのだ」

 強い気持ちで自分の時間に優先順位をつけよう。グラントは次のように語る。「1日の時間は限られているので、どこに集中すべきか、選択しなければならない」

・リストがどのように変化しているか、または変化していないかに注意を向ける:リストにずっと同じ項目が居座り続ける傾向に気づいたら、グラントは次のように自問することを提案している。

 やり終えた項目と、残ったままの項目の違いは何だろうか。どこから始めたらいいかわからなくて、残ったままなのか。タスクのレベルが高すぎるせいか。もっと細分化する必要があるか。

 あるいは、取り組む機会があっても手を付けていないのか。「それならば、自発的には取り組まないだろうから、スケジュールにそのための時間を組み込む必要があるだろう」

・全部が終わらないという現実を受け入れる:「絶対に『やることリスト』の全項目を終えることはできず、やりたかったことが1日の終わりに残っているのが普通」だという認識を、あまり苦痛を感じずに受け入れられるようになるよう努力すべきだと、グラントは指摘する。

「そのような状況を受け入れること、それが現代の仕事の本質だ」と説明する。「やることリスト」が常に「未完の状態」なのは、組織の階層の上に行けば行くほど真実となる。「その現実を受け入れることができれば、苦しみは軽減し始める」