●メンバーの声色や会話のトーンに注目する

 物理的に目の前にいない人の感情を読み取るのは難しい。自宅隔離中や、データやジェスチャーではなく、文章や声色、ビデオ会議などから相手の様子をうかがい知らなければならない。

 そこで注目すべきなのは、文章でのやり取りなら相手のトーンの変化、ビデオコミュニケーションなら相手の話し方のペースや量、テンポ、抑揚、そして身振り手振りだ。自分の部下をよく知るマネジャーなら、これらの点に変化が見られたら、追加的サポートが必要だと早期に判断する助けになるだろう。

 ●楽観的な模範を示し、チームから恐れを取り除く

 楽観論は広がりやすいものだ。リーダーが未来への希望と自信を示すと、チームメンバーは仕事に意味や目的を見出しやすくなる。ストレスフルな状況ではなおさらだ。

 安全弁としてユーモアを使うことを忘れずに。恐怖はイニシアチブを縮こまらせ、創造性を押さえつけ、熱意よりも受け身の姿勢を生み出す。

 だが、さまざまな制約がイノベーションのきっかけになることは多い。自宅隔離を新しいアイデアの刺激剤にすることをチームに提案しよう。

 ●アップデートがなくてもアップデートする

 不透明感は不安を一段と大きくする。そこで、コミュニケーションとシェアを増やせば、情報の空白が生まれる可能性は小さくなる。

 共有できる新しい情報がなくても、定期的なコミュニケーションを守ろう。頻繁なアップデートを続けることで透明性を維持すれば、マネジャーとしての誠意と思いやり、そしてチームを純粋な心配している姿勢を最大限に示すことができる。

 ●ストレスとエンゲージメントのレベルを継続的に測定する

 あなたがマネジャーとして一番心配していることは、チームのウェルビーイングであることを明確に伝えよう。

 また、各メンバーに定期的に2つの質問をして、エンゲージメントを測定するといい。これは現在のストレスレベルと、エンゲージメントレベルを、それぞれ0~10で答えてもらうという簡単なものだ。ジェスチャーなどに基づく直感や印象は、間違っている可能性もあるので、こうした量的回答を得ることは助けになる。

 人間は極めて社会的な動物であり、何かに帰属することを求める生き物だ。チームメンバーが自宅隔離中も、チームの一員であることを実感し、安全を感じながら学び、意見を言い、現状に意見できることは、とてつもなく重要だ。

 このような環境をつくれば、彼らは自宅隔離中も実力を発揮し、チームに貢献できるだろう。そしておそらく最も重要なことに、あなたは彼らの人間性を知ることができるはずだ。


HBR.org原文:8 Ways to Manage Your Team While Social Distancing, March 24, 2020.


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