●期待をリセットする

 ほとんどのチームは、すでに内部で交流があり、同期的な作業や基準になじんでいる。もともと同じオフィスの同じ環境下で、同じようなスケジュールに従い仕事をしてきた。

 だが、在宅勤務になると、チームメンバーの仕事のペースやタイミングはずれてくる。マネジャーはこのシフトに迅速に対応し、どのような仕事ぶりが期待されるかを見直す必要がある。

 具体的には、仕事がいつ、どのようになされているかを管理するのをやめて、チームメンバーが自分の状況に合わせて、仕事をこなせるようにする必要がある。別の言い方をすると、仕事のやり方については大きな柔軟性を認めて、結果に意識を集中すべきだ。

 ●定期的に声をかける

 計量社会学の研究では、定期的なコミュニケーションの頻度が高くなると、社員のやる気とエンゲージメントを効果的に構築・維持できることがわかっている。

 チャットアプリなどを使って、チームメンバーに定期的に声をかけよう。半日に1回では不十分だ。また、1日1回は簡単な打ち合わせをしてもいいだろう

 この場合、ビデオ会議が理想だ。司会者はチームメンバーに順番に担当させるといい。これにはチーム全員に出席させ、集中させること。マネジャー自身が、バーチャルなチームプレーヤーとしての模範を示すことが重要だ。

 ●学習をサポートする(ただし短時間で)

 在宅勤務になっても、学ぶことをやめる必要はない。ただ、この環境では、マイクロラーニングを活用するのが現実的かもしれない。1つのトピックについて、1回5~10分のミニ勉強会を開くのだ。

 トピックは具体的なツールや行動、スキルでもいい。チームメンバーが講師役を順番に担当し、トピックも自由に選ばせるといいだろう。勉強会の終わりに、別のメンバーにまとめを頼み、その日学んだことの応用方法や、関連性や意義についてディスカッションをリードしてもらおう。

 ●バディをつくり相互サポートの層を厚くする

 マネジャー一人で全チームメンバーのニーズに応えようとすると、たちまち消耗してしまいかねない。そこでメンバーを2人組に分けて、ちょっとしたバディ・システムをつくり、孤独感から救う仕組みにしよう。

 2人組は毎日、お互いの調子を聞き、全体的なエンゲージメントやウェルビーイングをチェックする。メンバーがバディ・システムを経験したことがない場合は、いくつか手引きを与えると助けになるだろう