自分の価値観を考える足がかりとして──キャリアにおいて、子を持つ親として、人生を通して、自分の価値観を体現したいと思っている人のために──私たちの研究から、リーダーシップの原則を子育てに応用している人々が挙げる、大切な価値観の例を紹介しよう。

達成:達成感、優越感、最善であろうと努めること。

冒険:やりがいのある新しい機会、興奮、リスク。

協業:仕事上の緊密で協力的な関係、チームの一員になること。

勇気:いかなる不安にも、自分の信念を貫いて困難に立ち向かう意志。

寛容:与える人として周囲に認められる。

ユーモア:自分や人生を笑う余裕。

愛情:帰宅したら子どもが駆け寄って抱きついてくるときの、言葉にできない感情。

責任:有言実行。

精神性:人間より大きなものの存在を信じること。

 価値観について考える際に忘れてならないのは、価値観は特定の人や場所、時間に縛られるというより、時間とともに比較的安定し、広範なものである、ということだ。価値観は、人生の中で重要な出来事に影響を受ける。

 自分の価値観を振り返ったことがないという人は、自分にとって何が最も大切か、なぜ大切なのかを、考えるところから始めよう。

 まず、価値観を5つ挙げて書き留める。上記の例にこだわる必要はない。何も思い浮かばなければ、インターネットで検索して、代表的な価値観の中から自分に一番合っているものを選ぶ。そして、なぜそれを選んだのか、自分が歩んできた道と照らし合わせながら考える。もちろん、価値観のリストはいつでも修正できるから、できるだけ率直になること。

 続いて、これらの価値観を、あなたにとって最も大切な人と話し合う。まずは、一緒に子育てをしているパートナーと話し合おう。配偶者が多いだろうが、元配偶者や親しい親族、人生のパートナー、親友など、複数いる場合もある。

 彼らにも上記のエクササイズをしてもらい、互いに異なる価値観と共通する価値観について話し合えると効果的だ。グループや組織のリーダーが共通の価値観を築かなければならないように、子育てのパートナーも、自分たちの生活を特徴づける価値観を知らなければならない。