顧客と対面する仕事をしてきたスタッフへのアドバイスは?

 バーチャルな営業電話や、バーチャルなクライアントエンゲージメントは、今回の危機が起きる前から実践されてきました。対面の営業やエンゲージメントをバーチャルでやるだけです。

 この領域では、バーチャルメディアが一段と重要な役割を果たします。対面でやることを何であれ、バーチャルで続けるべきです。営業の夕食会や飲み会はできないかもしれませんが、いろいろな可能性があります。クリエイティブになることです。

 ブルーカラーとホワイトカラーが混在する組織はどう対処すべきですか? 適切なインフラがないスタッフは、どうすればいいのでしょうか?

 在宅勤務のインフラがないスタッフについては、組織がサポートする方法をきちんと決めなくてはなりません。さもないと、会社のオペレーションにとって非常に重要な人たちを孤立させることになります。

 私ならタスクフォースを立ち上げて、彼らとのつながりを維持する方法を見つけ、彼らが「会社に大切にされている」と感じられるようにするでしょう。そのプロセスに彼らを参加させることも重要です。

 マネジャーがどれほど努力しても、部下が精神的に苦しんでいる場合はどうすればいいですか?

 メールをあまりよこさなくなるとか、バーチャル会議で押し黙っているなどの兆候が見られたら、直接話をしてみることです。また仲間のスタッフにも、その人物に頻繁に声をかけるよう促しましょう。その人物の状況を理解し、必要なことを手配してあげましょう。

 このようなときは、組織が従業員支援サービスを立ち上げることも重要です。突然、いつもやっていた仕事を奪われ、人間的なつながりも失い、その状態がいつまで続くかわからないと、追加的な助けが必要になる人も出てくるものです。

 また、こういうときは、あらゆる組織の、あらゆるCEOが、もっと目に見える形でリーダーシップを示すべきです。ビデオ会議や録画でもかまいません。それによってスタッフに自信を与え、落ち着かせ、癒しや希望を与えることができます。

 今回の危機は、あらゆるチームや組織のオペレーションを変えると思いますか?

 オペレーションの選択肢を広げると思います。組織もチームもスタッフも、バーチャルワークによって多くの実験をすることになります。

 かねてから多くの企業は、自社のリーチや労働力を拡充するために、バーチャルワークを試したいと思っていました。この新しい仕事のやり方が永遠に定着するとは思いませんが、この実験はあらゆる当事者の能力を拡張するでしょう。

 この混乱した時期に、わずかな明るい側面があるとすれば、誰もが今後役に立つスキルを身につけつつあることです。私は、心からそう願っています。


HBR.org原文:15 Questions About Remote Work, Answered, March 16, 2020.


■こちらの記事もおすすめします
ビデオ会議の生産性を劇的に上げる5つのルール
チームのリモートワークを機能させる9つのポイント
危機の渦中でレジリエンスを高める3つの戦略