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デジタルトランスフォーメーション(DX)を実現するためには、有能な人材を確保することが不可欠である。では、人材獲得に長けた企業と苦労している企業の違いは、どこにあるのか。本稿では、従来のやり方にとらわれず、DXの人材パイプラインを構築した企業が実践する4つのポイントを紹介する。


 どの業界でも、企業は業務のデジタル化を進めている。その遂行に必要な人材を見つけるのに苦労しているところは多いが、そうでない企業もある。

 デジタル化施策の人員をうまく確保している企業は、何が違うのか。これを探るために、当社インフォシスは1000人のビジネスリーダーを対象に、グローバルなアンケート調査を実施した。

 その結果、次のことが判明した。必要なデジタル人材の獲得に長けた企業と、苦労している企業の根本的な違いは、新規採用者への給与や訓練に費やす金額の多さではない。一流大学からの採用や、競合他社からの引き抜きといった従来のやり方にとらわれず、必要なスキルを習得できる人材を採用し、学習意欲を喚起する――こうした点で優れていたのだ。

 充実した人材パイプラインを持つ企業は、いかにしてそれを築いているのか。調査から見えてきたのは、以下の4つを組み合わせるという方法である。