tiburonstudios/Getty Images

組織の成長には建設的な対立が不可欠だと頭ではわかっていても、いざ否定的な見解を耳にすると身構えてしまう人は多い。時には、問題提起してくれた人物にいら立ち、責めてしまうことすらある。これは当然、リーダーとしてふさわしい振る舞いではない。本稿では、真っ当な反対意見に耳を傾けて、勇気をもって問題解決に踏み出すリーダーに変わるための心得を紹介する。


 そのマーケティング・ディレクターは、新鮮な意見を褒められるどころか、気難しくて注文が多すぎるとさえ指摘された。

 成長戦略を見極めるために大手金融会社に採用された彼女は、最初の60日間を現状調査に費やした。ミーティングに参加し、多くの質問を投げかけ、個別のキャンペーンに対する市場の反応について調べた。

 その後、あらゆるデータを使って典型的なギャップ分析を行い、彼女が採用される際に会社側がやりたいと言ったこと、すなわちより広範なデモグラフィックを反映した顧客群と、その顧客群に対する実際のリーチとのギャップを見出した。彼女は自分の分析が的確であることを同僚に確認し、上司の要請通り、そのギャップを埋めるために必要な3部構成の計画を練り上げた。

 それでも反発に遭った。それも、かなりの反発だ。上司には「難しくて嫌な問題を持ち出した」と言われた。会社を成長させるために彼女を採用したにもかかわらず、経営陣は、いまのままですでに素晴らしい会社だと思いたかったのだ。