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プレゼンをする機会が多く、周囲から高い評価を得られている人でも、伸びしろは残っているはずだ。何が自分の欠点かを理解すれば、さらなる成長を実現することができる。本稿では、高みを目指す人に向けて、もっと魅力的なプレゼンをするうえで役立つ5つのヒントを紹介する。


 私の向かいに座っていたのはシリコンバレーのCEO、我々の生活に大きな影響を与えている技術、スマートフォンやデジタルカメラ、コンピュータにデータを保存するフラッシュメモリを開発した当人だ。彼は、CNBCの番組にたびたびゲスト出演しており、私と出会う前から少なくとも20年以上にわたり、ビジネスプレゼンテーションを行ってきた。にもかかわらず、このCEOは、パブリック・スピーキング技術を磨きたいという。

「あなたは大成功しているし、スピーチが上手だと評判です。もっと上手になる必要があるとなぜ感じるのですか」と私は尋ねた。

「まだ伸びしろがありますから」と彼は答えた。「株価が1ポイント上下するたびに、当社の評価額は数十億ドルも変動します。私がいかにうまくコミュニケーションを取れるかで、大きな違いが生じるのです」

 私は過去20年にわたり、多くのCEOや起業家たちのコミュニケーション能力を磨くコーチングをしてきた。彼もその一人であり、貴重な好例である。

 私に助力を求める人々はすでに、コミュニケーション技術が確立していて、高い評価を受けている人が少なくない。心理学者はこれを、ダニング=クルーガー効果と呼ばれる現象で説明できるという。簡単に言うと、特定の事柄に対する能力が凡庸な人は自分のことを過大評価し、その結果、成長や改善の機会を失う。一方、優れたリーダーには優れている理由がある。彼らは自分の欠点を理解していて、改善しようと努めるのだ。

 すでにそれなりのプレゼン実績があり、他人もその実力を認めるプレゼン力を有するプロフェッショナルでありながら、さらに高みを目指す人たちに向けたヒントを、下記に挙げよう。