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メールで人を紹介してもらう際には注意が必要だ。あなたの配慮が不足していると、紹介者に負担を強いることになる。特に女性の場合、非常識なサポートを要求されることが多い。本稿では、メールで人の紹介を依頼する際に相手の負担を減らし、快く引き受けてもらうための7つの作法を紹介する。


 メールのおかげで誰とでもつながりやすくなった。私も仕事上、人を通じて、デジタル時代以前には考えられなかった、国内外のさまざまな人と知り合うことができている。けれども、メールで紹介を依頼することにコストがかからないわけではなく、ネットワークを使わせてくれる人に負担をかける。したがって、よく考え、注意してお願いすることを勧めたい。

 コストがかかる理由の一つとして、紹介を依頼された側は、貴重な時間を使って「相手にあなたを紹介すべき理由を説明するメール」をしたためねばならない。たまの依頼であれば大した手間ではないかもしれないが、多忙な人ほど週に何件も依頼され、人を紹介することに何時間も費やすことになる。

 そして女性のほうが、その負担が大きくなりやすい。メールを介したコミュニケーションには、男女に対する期待が異なる「二重規範」が存在することが、ようやく理解されつつある。"Dancing Backwards in High Heels: Female Professors Experience More Work Demands and Special Favor Requests, Particularly from Academically Entitled Students"(ハイヒールを履いて後ろ向きで踊る[訳注]――女性教授は仕事が多く、特に権利意識の高い学生から特別な頼まれごとをされやすい)と題された論文によると、女性は男性よりも頼まれごとを引き受けると思われている

 大学の内外で仕事をしている身として、私もその研究結果に同感だ。他の有色人種の女性教員と記録を突き合わせたところ、学生からのマイナスの教授評価の中に、「メールの返信が遅い」という指摘が散見された。私の知る男性教員たちには無用の悩みだ。残念ながら、女性や有色人種の人ならこっそり助けてくれるだろうという期待が、私たちのキャリア向上に不利な影響を及ぼしている可能性はある

 ベンチャー企業の資金調達をしたい人や、転職を考えている人、引越してきたばかりの街で友人を見つけたい人も、仲介者へのメッセージの下に、そのまま転送できる文章を添えると、相手のこの負担を減らし、ひいては快諾してもらえる確率を高めることができる。こうするとお願いする相手への気遣い、相手が多忙であることへの配慮が伝わるのだ。

 さらに、簡単な自己紹介文と、紹介してほしい意図も書く。すると、お願いする立場として、何のためにその人とつながろうとしているのかを具体的に突き詰めざるを得なくなる。

 私は、複数の肩書を持つワーキングマザーなので、何となくの紹介依頼に返信したいとは思わない。この紹介で何をしようとしているのかをはっきりと説明してほしいと思う。だから「お互いの利益のため」などという曖昧なリクエストより、「新しい友人をつくりたい」というリクエストに応えることのほうが多い。

 効果的な転送用メールを書くには、以下のことを念頭に置こう。