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仕事の進捗を「やることリスト」で管理している人は多いだろう。だが、そこには時間の概念が乏しいので、選択肢の多さに圧倒されたり、緊急性のないタスクを先送りしたりしてしまい、生産性が上がりにくい。筆者は、そうした課題を解決するために「タイムボクシング」を実践し、タスクではなくカレンダーによるプロジェクト管理を推奨する。本稿では、タイムボクシングの5つのメリットを提示する。


 私は5年前、カレンダーに「やることリスト」を組み入れるべきだという、ダニエル・マーコビッツの論考を読んだ。それ以来、私の生産性は少なくとも倍になった。

 きわめて重要な(少なくとも私にとって)この記事は、「やることリスト」にまつわる5つの問題を述べていた。

 第1に、あまりにも多くの選択肢に我々は圧倒されてしまうこと。第2に、どうしても簡単に終えられるシンプルなタスクから手をつけてしまうこと。第3に、たとえば学習の時間を確保しておくといった、重要ではあるが緊急性のないことにめったに取りかからないこと。第4に、「やることリスト」自体に、稼働可能な時間がどのくらいあるかという必要不可欠な情報が入っていないこと。第5に、自分をごまかすことなく、きちんとコミットするための仕組みがないことである。

 私には、これだけで十分だった。私はそれまで熱心に続けていた「やることリスト」(日々の仕事の計画)から、カレンダーシステムへと宗旨替えした。これは、「タイムボクシング」(アジャイル・プロジェクトマネジメントから借りた言葉)[編注]という名称でも知られる手法だ。

 マーコビッツが「やることリスト」の欠点として批判していること全部が、私の身に生じていた。我々が実施した「100の生産性ハック」に関する調査で、最も役立つ仕事術として挙げられたのが、このタイムボクシングだった。さらに、私はこの数年間でタイムボクシングの利点をいくつか発見した。それをここに紹介しよう。

[編注]タイムボクシングとは、「タイムボックス」であらかじめ作業に費やす時間を固定し、その中で事前に決めたタスクを片づけていくプロジェクトマネジメントの手法。