信用は、経済生活における
コミュニケーションツール

 いずれの意味においても、次の成長ステージにおいてキーワードとなるのは、“チャレンジ”である。

 石月氏自身も、これまで挑戦を続けてきた。若かりし頃、KDDIの財務部門に配属され、初めて金融の世界に触れた。金融の世界に浸かる中、今後はモバイルに特化したインターネットバンキングの時代が到来すると予見し、じぶん銀行の設立に参画。KDDIに帰任後は、KDDIの顧客資産を活かした新規金融ビジネスの開発というミッションを与えられ、みずから新会社KDDIフィナンシャルサービスを企画、設立してきた。

 こうした経験から、組織の中においてチャレンジを成功させるには、「企業の理念や目標と、個人としての価値観や人生の目的が重なり合う部分で企画を立てること」が重要だと痛感した。そして、「自ら立てた企画が成功するかどうかは、その人が持って生まれた能力よりも、企画そのものが正しいかどうかと、それをどう実現するのかをどこまで深く考えることができるかにかかっている」と考えるようになった。

 KDDIフィナンシャルサービス設立の背景には、「信用は経済生活におけるコミュニケーションツールである。その信用の総量を増やすことができれば、人々の生活は豊かになる」という石月氏の信念がある。そして、「KDDIの企業理念は『豊かなコミュニケーション社会の発展に貢献します』という言葉で結ばれており、私の信念はそこから外れるものではない」と言う。

 その強い思いが、「信用を通じ人々の生活に資する」というKDDIフィナンシャルサービスの企業理念に凝縮されている。

「この理念のもとで、自分がやりたいことを見つけた社員がいれば、全力でサポートするのが私の役割だと思っています。私が思いもつかないようなことに、ぜひチャレンジしてほしい」(石月氏)

 そうしたチャレンジが次々と生まれてくるように、「とことん挑戦できる会社」を石月氏は目指している。アウトプットを担保できれば、一人ひとりが自分にとってベストな働き方をすればいい。そのために、社員の裁量をできるだけ拡大してきたし、フレックスタイムやテレワーク勤務などの制度を整備してきた。

 そして、18年には「成果」「挑戦」「スピード」「自律」「チーム」をキーワードとする人材ビジョンも制定。人材ビジョンを体現し、高い成果を上げている人材には年齢を問わず重要なポストを任せている。

「新たな成長ステージに入った当社と、自分の成長の足跡が重なる。そこに喜びを感じながら、新たなことにチャレンジする。そういう人が集まる会社にしていきたいですね」。石月氏はそう結んだ。

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KDDIフィナンシャルサービス株式会社
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