「考え続ける力」と
「学習する組織」

アクセンチュア
戦略コンサルティング本部 人材・組織戦略プラクティス マネジング・ディレクター
海津恵

慶應義塾大学経済学部卒業後、2006年にアクセンチュア入社。人材・組織変革が専門領域。 さまざまな業界の企業変革に従事する傍ら、クライアントの人材・組織課題をより全面的に支援すべく立ち上がったアクセンチュア社内の部門横断組織 ”One T&O(Talent & Organization)” では、コアメンバーの一人として、オファリング開発や知見/論考の発信を推進。

海津 理念と戦略と組織能力が合致している強みの他に、御社に「考え続ける力」があることも、「一人ひとりが主役」の全社改革を推進できている理由の一つと感じます。これでは足りないと思ったときに、何だったらいいのかを考え続けるからこそ、いろいろな案が生み出されている。組織自体が「考える組織」になっているからでしょうか。

河村 企画を提出した際、よく「何のために?」「誰のために?」「なぜ今か?」と問われます。立ち返る理念があり、そこを問われるという組織の風土があるので「理念に、目的に照らしているのだろうか」と常に考えています。

海野 「学習する組織」にはなりたいと思っていますが、まだまだ発展途上です。身近な例では、子どもたちを伸ばしている教室の指導者が、その実践事例を全国の指導者の前で発表したり、同じ課題意識を持つ指導者同士が少人数で学び合ったりする機会を設けています。また、指導者同士の自主研究的な集まりも全国に多数あります。地域も違えば来る学年層も違う中でも、子どもたちを伸ばすためにどうすればいいか、日常的に学び合う風土があります。

海津 公文の方たちと接すると、人の発言にとてもよく耳を傾けていると感じますし、否定をしませんよね。上長が入社3年目の人をWGメンバーに推薦したという例もありますし、発言のしやすい、チャレンジのしやすい土壌があると思います。

海野 心理的安全性を担保した環境や仕組みの中で、個々が自ら意思を持ってチャレンジする風土を、今以上につくりたいですね。

海津 全社員公募型の「未来創造実現タスク」で一斉に手を挙げ、その数が全社の約1割にあたる151人だった。これなど、まさに「チャレンジ」感を高めていることになりますね。

公文らしさは
公文の理念に基づく

海津 御社の改革を見ていると、型をそのまま当てはめず、会社のコアとなっている理念を中心にオリジナルなものに落とし込みながら、自分たちに合ったやり方を生み出そうとしているように感じます。

河村 弊社での働き方改革(創造)を考え始めた当初、先行されている会社の方々から学ばせていただく機会があったのですが、その際に「自分たちの会社には、自分たちらしい働き方改革がある。公文には公文らしい働き方改革があると思います」と言われたことが心に残っています。

 これは全社改革にも当てはまることだと感じています。「公文らしいか」、つまりそれは公文の理念に基づいているか、という、ミッションとの結び付きがとても大事だと感じています。

海野 何のための改革であるのか、何を目指すのか、改革の先にある状態イメージを突き詰めていく中で、その組織に適した改革の在り方があるのではないか。私たちもスタートラインに立ったばかりですが、そのことが肝ではないでしょうか。

<了>