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たとえ資料を完璧に準備しても、あなたの話し方がまずければ、そのプレゼンは失敗に終わるだろう。人は30秒で能力を判断するという研究があるように、聴衆はスピーカーの評価を一瞬で下す。そのため実際には緊張に押し潰されそうでも、人前に立ったら自信と能力がある姿を見せつける必要がある。本稿では、そのための6つの原則を示す。


 次のプレゼンのメッセージを決めて、スライドもつくった。あとは聴衆を「おおっ」と思わせる準備だ。あなたが聴衆にどんなふうに見えて、どんなふうに聞こえるかが、その印象を大きく左右する。しかもその印象は、あっという間に形成される

 研究によると、人はわずか30秒でリーダーの能力を判断する。つまり、聴衆は数秒であなたが信頼できるかどうかを判断するわけだ。その基礎となるのはボディーランゲージと声のトーンだ。プレゼンの内容と同じくらい、その伝え方がものをいうのだ。

 幸い、たとえ内心では緊張してビクビクしていても、自信と能力がある人物という印象を与るか方法は、多くの研究によって明らかにされている。

自信のある姿を演出する方法

 ●アイコンタクトを取る

 アイコンタクトを取ることは、聴衆との間に信頼関係を築く第一歩だ。「目は人と人との出遭いのカギとなる」と、ある研究報告書は指摘している。「人が相手の顔を見るとき、最初に手がかりを求める場所は目だ」

 これにはシンプルな上達方法がある。ただ、少しばかり準備が必要だ。少人数を相手にプレゼンの練習をして、その姿を録画し、聴衆ではなくスライドを見ている時間をチェックしよう。もう一度プレゼンをして、もう一度映像をチェックし、スライドに語りかけるのではなく、聴衆とアイコンタクトを取る時間を増やしていく。これを完全にマスターするまでリハーサルを繰り返す。

 ●オープンな姿勢を取る

 オープンな姿勢とは、あなたと聴衆の間に障害物がないことを意味する。ちなみに、あなたの腕も障害物の一つだ。緊張しているスピーカーは、無意識のうちに腕を組んで、守りの姿勢をとっていることがある。自信のあるスピーカーは、腕を組まず、手の平を上に向けているものだ。

 手や腕は障害物の一つにすぎない。ほかにも取り除くべきものはある。

 たとえば演台。ノートPCも聴衆との間に置くと障害物になるから、横に置こう。それから手をポケットから出すこと。オープンな姿勢は、大きなスペースを必要とし、あなた自身に自信を感じさせてくれる。そして自信を感じられれば、聴衆にも自信がある人物に見えるはずだ。

 ●ジェスチャーを使う

 自信のあるスピーカーは、ジェスチャーで話のポイントを強調するものだ。ある研究によると、起業家が投資家にプレゼンをするとき、物語的な語り口とジェスチャーを組み合わせてメッセージを強調すると、説得力がアップするという。

 自分のプレゼンの中で、ジェスチャーが自然に見える部分を見つけて、効果的なジェスチャーでポイントやコンセプトを強調しよう。いくつかの項目をリストアップしているときは、指でカウントするといい。大きな話をしているときは、腕と手を広げよう。ある分析によると、ブレネー・ブラウンやアンソニー・ロビンズといったTEDの人気スピーカーは、個人的なエピソードを話すとき、胸に手を当てる傾向があるという。

 ジェスチャーは、話している内容に関するあなたの気持ちを反映するものだ。ジェスチャーを効果的に使って、聴衆をよりディープに引き込もう。