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「情熱を追いかけろ」というメッセージを、一度は目にしたことはあるだろう。それは卒業式のスピーチかもしれないし、求人広告かもしれない。実際、多くの人が情熱を追求できる仕事を探し求めている。だが、ほとんどの人はそれをできていない。その理由は、情熱について正しく理解していないからだと、筆者は指摘する。本稿では、情熱を追いかけるうえで知ってきおくべき3つの視点を提示する。


「情熱を追いかけろ」と助言されたことは、あなたも何度となく経験があるだろう。このメッセージは、卒業式の来賓スピーチから求人広告まで、あらゆる場所で目にするものだ。

 人は「情熱を追いかけろ」と自分自身に言い聞かせることも多い。私が最近、コロンビア大学ビジネススクールのMBAプログラムの授業で学生たちに尋ねたところ、90%以上が「情熱を追いかける」ことが可能な職かどうかを、将来の職選びで重視すると答えた。

 ところが最近、デロイトが実施した調査によると、それを実践できている人は多くないようだ。米国で働くフルタイム労働者3000人(業種と職階はさまざまだ)を調べたところ、現在の仕事に真の情熱を抱いていると答えた人は20%にとどまった。

 私たちの研究から明らかになったのは、多くの人が――ことによると、大半の人が――どうやって情熱を追求すればよいかを知らないということだ。そのせいで、仕事に情熱を持てずにいるのである。

 どうすれば、この状況を解決できるのか。

 情熱に関する科学的研究によれば、以下の3つのことを理解しておく必要があるようだ。(1)情熱とは見つけるものではなく、育むものである。(2)時間が経つにつれて情熱が萎える場合もあるので、情熱を追求することは難しい。(3)情熱を追いかけると道を見失う場合があるので、情熱の落とし穴を知っておくべきである。