2019年11月号

効率化の代償

社会に不安の種を生む

ロジャー L. マーティン

ロジャー L. マーティン

トロント大学 ロットマンスクール・オブ・マネジメント 名誉教授

トロント大学ロットマンスクール・オブ・マネジメント学長を経て、現在は名誉教授。近年の共著書にCreating Great Choices: A Leader's Guide to Integrative Thinking, Harvard Business School Press, 2017.(未訳)がある。

ジェイコブ・グリーンスパン

ジェイコブ・グリーンスパン

マーティン・プロスペリティ・インスティテュート リサーチャー

ダレン・カーン

ダレン・カーン

マーティン・プロスペリティ・インスティテュート シニアリサーチアソシエート

アダム・スミスとリカードによる生産性向上の議論は、テイラーの科学的管理法、さらにはデミングのTQCへとつながった。マネジメントは時間、原材料、資本などの無駄の排除を目指し、効率は美徳とされた。しかし、筆者は高度な効率化に警鐘を鳴らす。効率が向上するにつれて効率化の恩恵が不均等に配分されるようになり、専門特化が進み、最も効率的な企業の市場支配力が強まりゆく一方だからである。そして格差が生まれ、社会不安の種も生まれるというのだ。これを正すためには、一般的には競争優位の源泉と考えられていない「レジリエンス」を重視し、獲得することだと主張する。困難から立ち直る力であるレジリエンスにより、長期的には安定した公平な事業環境が生まれるだろう。

ロジャー L. マーティントロント大学 ロットマンスクール・オブ・マネジメント 名誉教授

ジェイコブ・グリーンスパンマーティン・プロスペリティ・インスティテュート リサーチャー

ダレン・カーンマーティン・プロスペリティ・インスティテュート シニアリサーチアソシエート

PDF論文:15ページ[約2,321KB]
論文セレクションをご利用の方は、ログインをお願いします。

これより先は、定期購読者様のみご利用いただけます。

この号の目次を見る

しおりを挟む位置をクリックしてください。

解除の場合はをクリックしてください。

この記事は以前に読み進めています。
前回読み進めたページまで移動しますか?

移動する移動しない