「最近の体調は?」簡単な問いが
社員の変化を察知する

 カオナビには静的データと動的データの両方が蓄積され共有されている。

 静的データとは、出身大学や職歴といったプロフィール関連のデータのこと。動的データとは、現在のコンディション(体調、モチベーションなど)や今後のキャリアに関する自己申告など、変化するデータのことだ。

 佐藤副社長は「社員のエンゲージメントを高めるためには、静的データ、動的データの両方を見るべき。それらを基にして、企業は社員一人一人とどうコミュニケーションをとるかをマクロではなくミクロの視点で考えていく必要があります」と語る。

 そのために同社が10月1日に新たにリリースしたのが、「パルスサーベイ」という新機能だ。これは社員のコンディションの変化や離職予兆を察知する定点調査アンケート。「最近の体調はいかがですか」「職場の人間関係は良好ですか」といった簡単な質問に対して、PC、スマートフォンを使って数分で回答できるため、高い頻度でも実施可能だ。

 この調査のポイントは、定期的に実施することによってデータを蓄積し時系列の変化を見ることができることにある(下図参照)。

 例えば「直近1カ月の体調は良好ですか」という問いに対して、3人の社員が皆「2」(5段階評価で数字が低いほど状態が悪い)と答えたとする。このデータだけではどんな手を打てばいいのか分からない。しかし同じ問いへの答えを時系列の変化で見てみると、問題がありそうなのはAさんだと分かる。ずっと「5」だったのが急に「2」に悪化しているからだ。

「これはアラートです。Aさんには明らかに何かあったのではないかと分かりますよね。パルスサーベイは、質問自体は非常にシンプルですが、答えをデータ化して蓄積することで、事実をスピーディーに把握でき、人事や経営など各部門と瞬時に共有できるんです。さらにカオナビに蓄積されている人材情報とも照らし合わせ、どうやってフォローするかの対策を立てることもできます」(佐藤副社長)

 タレントマネジメントと聞くと、個人を「データ」として認識し分析するようなイメージだが、カオナビのタレントマネジメントは、その名の通り顔と名前を一致させて社員を一つの「個」として扱う。エンゲージメントと相性のいいツールといえるだろう。

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