よい仕事の条件とは何か

 よい仕事の条件とは何かというテーマは、主要な新聞や雑誌で定期的に取り上げられる。その多くは使命感やリーダーシップ、領域、影響力、名声、収入など、これまでずっと学校やキャリアカウンセラーが語り続けてきたものに焦点が当てられている。

 こうした「スコアカード」は仕事の価値を判断するためのものだが、最も大切なものが抜けている。その仕事の価値が、あなたにとっていかなるものであるかだ。

 あなたの理想の仕事が理想の通りではないと思うなら、つまりこういうことかもしれない。あなたはこれまで他の皆が定義した成功を目指して、他の皆と同じ道を通って、やるべきすべてのことをやってきた。ところが新しい時代やライフステージに入ったとき、それまで築いてきた素晴らしい人生は、自分自身のためのものではなかったことに気づいたのである。

 あなたに欠けているのは「調和(consonance)」、すなわち帰属することに抵抗感がなく、画期的な進歩を遂げていると感じ、自分が関わっている意味を見出せるという感覚だ。調和とは、仕事があなたの人生全体にどう貢献するかを導く指針である。日々の活動を周囲の人たちの成功に関連づけ、なぜあなたがその席に、そのオフィスに、組織図のその位置に存在するのか、その意義を明確にする。

 調和とは、単に大書された(そして高尚な)目的ではない。あなた自身の手で自由かつ明確に定義し、意識的に行動に移し、自分の人生計画と合致させることができる、あなた自身の目的である。

 厳しい人材獲得競争に対して、雇用者は常に、人目を引く新しい何かを探している。無料のドライクリーニング、卓球台、いつでも飲めるコンブチャなどは、募集要項では見栄えがするかもしれないが、採用した従業員に仕事に打ち込んでもらうのには何の助けにもならない。幸福感で人は集まるが、調和がなければ続かないからだ。

 調和とは、あなたがやることと、あなたという人物(あるいは、あなたがなりたい人物像)が合致していることである。その仕事があなたにとって目的と意味をなすならば、あなたは調和を手にしている。