2007年4月号
「弁証法」の可能性
矛盾によって歴史はつくられてきた
「弁証法」という言葉は古代ギリシャ哲学に初めて登場し、それは他人と議論する技術、また事象の対立という意味で使われていた。ソクラテスの問答法は、弁証法的に真理に迫るやり方といえるだろう。とはいえ、弁証法と聞いて真っ先に連想するのはヘーゲルではなかろうか。本稿は、フランスでヘーゲルを研究する哲学者、カトリーヌ・マラブー博士に弁証法をめぐるいくつかの質問を投げかけ、それをまとめたものである。彼女は「可塑性」という概念からヘーゲル哲学を読み解く。そして、これをニューロ・サイエンスやグローバル経済にも広げ、弁証法という思考のさまざまな側面を見せてくれる。
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