デジタル時代のビジネスの特徴である「短くて速い事業サイクル」に対応すべく、供給網は疎結合しているネットワークとして構え、コントロールタワーによって一元的に指揮管理されていることが望ましい。本稿では「サプライチェーン・コントロールタワー」の要素と構築の要諦を概説する。

デジタル時代の「短くて速い事業サイクル」に
合わせて変化を求められる供給網

 デジタル時代のビジネスの特徴は「短くて早い事業サイクル」である。適応する供給網は線形(チェーン)型からネットワーク型の概念(図1)にシフトし、変化対応力の高いサプライネットワークを具備することが必要である。供給網の各所は標準化されたデータフォーマットとオープンAPIによって疎結合されており、必要に応じてその接続ルートが切り替えられる状態を目指すべきである。

出所:アクセンチュア

参考リンク:「線形」から「ネットワーク型」へ デジタル時代におけるサプライチェーン改革の視点
 

サプライネットワークの中心に欠かせない「コントロールタワー機能」

 一方で供給網がネットワーク的構えで地理・論理の垣根を越えて相互に連携できる状態にあったとしても、適時性と精度の高い判断ができるか否かでその有用性は大きく左右される。従って供給網のネットワーク化と「コントロールタワー機能」の設置はサプライチェーンのネットワーク化と併せてセットのアジェンダである。