●包摂的リーダーとしての自分が見えていない部分を知る

 自分が他者からどれだけ包摂的と思われているか、フィードバックを求めよう。特に、自分と立場や背景などが違う人から意見をもらうとよい。そうすれば、自分の盲点、強み、要強化点を知るのに役立つだろう。また、多様性と包摂が自分にとっていかに重要かも教えてくれるはずだ。チームメンバーと話す時間を定期的に設け、彼らの包摂感をもっと高めるには何ができるかを尋ねるのも、ヒントを得る手段だ。

 ●口に出して語り、人目につく形で示す

 包摂が自分自身とビジネス全般にとって重要な理由について、説得力のある明瞭なストーリーを語ろう。たとえば、個人的なストーリーを公の討論会や会議で披露するなどだ。

 ●意図的に違いを求める

 自分の人脈の末端にいる人に意見を述べる機会を与え、自分と異なる人々を議論に招き、より幅広いネットワークと情報交換しよう。たとえば、職能・分野横断的なチームとともに仕事をする機会を求め、多様な強みを活用するのもよい。

 ●自分の影響力を確認する

 自分がポジティブな影響を与えているという兆候を探そう。部下は自分をロールモデルとして模倣しているだろうか。自分と考えを共有する人々の顔ぶれは、以前よりも多様になっているだろうか。部下はより協働的に仕事をしているだろうか。信頼のおける人に助言を求め、自分が取り組んでいる分野について率直なフィードバックをもらおう。

 包摂的なリーダーとなって多様性に富むチームの威力を活用する方法については、学ぶべきことが他にもたくさんある。だが、明らかなことが1つある。包摂的リーダーシップを意識的に実践し、その能力を積極的に伸ばすリーダーは、多様性に富む自分のチームによる優れた成果を目にするということだ。


HBR.ORG原文:Why Inclusive Leaders Are Good for Organizations, and How to Become One, March 29, 2019.

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ジュリエット・バーク(Juliet Bourke)
デロイト・オーストラリアのヒューマン・キャピタル部門パートナー。多様性・包摂性カウンセリング業務のリーダー兼、リーダーシップ業務の共同リーダー。著書にWhich Two Heads Are Better Than Oneがある。メールアドレスはjulietbourke@deloitte.com.au。

アンドレア・エスペディード(Andrea Espedido)
デロイト・オーストラリアのヒューマン・キャピタル部門コンサルタント。マッコーリー大学で組織心理学の博士課程を履修中。メールアドレスはaespedido@deloitte.com.au。