モチベーションがチームプロジェクトの成功の40%を左右する。そんな研究結果もあるように、モチベーションを高く保つことはビジネスにおいて重要である。だが、常にそんな状態でいられることもなく、特に自分以外の人間がやる気をなくしつつあるとき、適切に対処するのは容易ではない。マネジャーは部下がモチベーションを失った際、どう対処すべきか。筆者は、そこには4つの陥りやすい罠があり、原因を正確に突き止めることから始めるべきだという。

 モチベーションとは何か。それは目的を完遂しようという意志であり、そのために先延ばしせずに着手し、気が散る状況に直面してもやり通し、達成に向けて十分な精神的努力を注ぐ姿勢である。チームによるプロジェクトの成功の40%は、モチベーションに左右される。

 けれども、マネジャーは往々にして、気持ちの動かない従業員のモチベーションを効果的に高める方法がわからず、途方にくれている。我々がモチベーションに関する研究を検証した結果、マネジャーにとっての要諦が浮かび上がった。それは、まず従業員のモチベーション欠如の理由を正確に突きとめたうえで、的をしぼった対策を適用することである。

 モチベーション不足の本質について、行動を起こす前に慎重に検証することがきわめて重要だ。誤った方策を適用すると(たとえば、仕事での不能感が理由で意欲を欠いている従業員に対し、さらなる尽力を迫るなど)、むしろ裏目に出て、モチベーションをさらにくじく可能性がある。

 モチベーション不足の理由は、我々が「モチベーションを阻む罠」と呼ぶ4つのカテゴリーに分類できる。(1)価値観の不一致、(2)自己効力感の欠如、(3)混乱した感情、(4)原因特定における過ち、である。これら4つの罠にはそれぞれ異なる原因があり、従業員をその危険から解放するには、個別の対策が必要となる。

 以下に、モチベーションを阻む4つの罠と、そこから部下を救うための個別具体的な対策を示す。