誰もが仕事に多くの時間を奪われており、趣味に使える時間などほとんどないだろう。ただ、これによって生じる損失は本人に対してだけではない。趣味に没頭することで仕事のパフォーマンスが大きく高まる。本記事では、筆者自身の経験を通じて、趣味によって高められる3つのスキルが明かされる。


 世界中のプロフェッショナルたちは、時間が足りないという焦りの感覚を強めており、自分にとって大事なものを諦めるようになっている。最近のHBR記事が紹介した調査によれば、ほとんどの人は「趣味の追求などを含め、やりたくても時間が足りず取り組めない活動が複数ある」という。

 これは、思いのほか深刻なことである。その損失は個々人だけの問題ではないからだ。人々が趣味に費やす時間を持てないと、その代償は企業にも及ぶのである。

 趣味には、仕事のパフォーマンスを大いに高める力がある。私は自分の経験から、このことを知っている。

 私は昔からギターと作曲が大好きだが、他の多くの働き手と同じように、そのための時間がないという感覚に陥る可能性と無縁ではない。ネクスティーバ(クラウドベースの通信ソリューションを提供する会社)でデマンド・ジェネレーション(需要創出)の責任者として、1日中忙殺されるだけの仕事を抱えている。所定の就労時間外に携帯電話で仕事とつながっている時間も含め、「週72時間労働」状態に容易に陥ってしまいかねない。

 休んでいるときの私はいつも、座ったまま何も考えずにできる何かをしたい、という誘惑に駆られる。余暇の過ごし方として米国で圧倒的に人気なのはテレビを見ることであり、ドイツ英国を含む他の地域でも同じだが、それも不思議ではない。

 しかし、私は音楽に時間を費やすことで、職場で必要とされる最も重要なスキルの一部が向上している。