海外スタートアップの”発想”や”アプローチ手法”を知る機会に

 今回参加したスタートアップ企業は、それぞれの国や地域でプロダクトやサービスを展開している実力派企業ばかり。このイベントを通して業界をリードする企業とのコラボレーションの機会が創出されたり、海外展開につながったり、また審査員との双方向コミュニケーションの場を得られることがイベント参加の大きなメリットとなったが、では審査員にとってはどうだったのだろうか。

 審査員を務めた第一生命ホールディングス、第一生命保険の執行役員、岩井泰雅氏は、「過去に自社主催でピッチコンテストをしたことがありましたが、今回は医療分野に関わる幅広い企業の方々と議論できたことで、業界によって異なる価値観、あるいは共通点などに気づくことができ、多くの収穫がありました。日本は課題先進国ですから、”課題解決先進国”にならなくてはいけません。そのためには、各国のビジネスを包括的にとらえなくてはいけませんし、現地企業、現地のスタートアップ、現地の病院や行政とコネクトしていくことにフォーカスするべきです。コネクトとイノベーションを実現するために、アクセンチュアのようなグローバル企業との協業が有効だと感じています」と述べた。

 また、アステラス製薬の執行役員経営戦略担当、岡村直樹氏は、「これまでスタートアップ企業との接触はありましたが、今回のように1日でまとまった数、それも海外のスタートアップも含めてお会いしたことはなかったので、非常に多くのよい刺激をいただきました。海外のスタートアップ企業は、やはり日本人とは”発想”や”アプローチ手法”に違いがあります。今回、それらを知ることができ、新鮮さを強く感じました。先端テクノロジーに精通しているアクセンチュアには、こうしたスタートアップ企業と我々をつなぐハブとしての役割をこれからも期待しています」と語った。

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 後日サンフランシスコで行われた決勝ラウンドでは、日本ラウンドを勝ち抜いた2社を含む、全世界の予選を勝ち抜いた10社から、最優秀企業が選出された。

 最優秀企業に選ばれたAYASDIは、マシンインテリジェンスを使用して、外科手術または非外科手術を実施するための最適な方法を特定するアプリを開発し、サービスの実現性と期待される成果の高さが審査員から支持された。準優勝にはnewtopia、3位にはb.wellが続いた。