業界特化型イベントのWinnerは?

 全スタートアップのデモを回り、審査員によるディスカッションを経て、アジア予選の優勝はTricog Health、準優勝がAllied World Healthcareに決まった。

右:Tricog Health のZainul Charbiwala氏、左:GEヘルスケアの三井俊男氏(チーフ コマーシャル オフィサー アジアEDS)

 優勝したTricog Health(インド)は、患者の心電図データを解析し、医師にアプリで解析結果(心臓病のリスク)を連携するサービスを提供し、検査当日の診断・治療を実現。その使い方は非常にシンプルで無駄がないため、新興国の市場であれ日本のような成熟市場であれ、地域や環境を問わずに通用する点、またすでに事業の成果を生み出している点が、審査員から高評価を得た。

 Zainul Charbiwala氏は、「マレーシアでは大学の協力ももらいながらソリューションを整備しました。これからアジア各地へ展開していきますし、人々がより健康でいられることの実現を目指して日々サービスを提供・改善していきます」と語った。

右:Allied World HealthcareのEdwald Booty氏、左:BMSのJuanjo Francesch氏 (VP IT in Commercial)

 準優勝のAllied World Healthcare(シンガポール)は、新興国で十分な医療を受けることができない人々を対象に、廉価な民間サービスと政府サポートを提供するオフラインアプリを開発し、現地で運用することで雇用機会・収入の創出を可能にした。事業モデルの継続性が議論になったが、社会課題への取り組みが高く評価された。

 Edwald Booty氏は、「私たちはカンボジア、フィリピン、シンガポール、イギリスに拠点を持ち、ビジネス展開をしています。国連のスタートアップイベントで入賞したこともありますが、今回も当社のビジョンを審査員の方々に支持いただくことができ光栄です。私たちが展開している低所得者支援のビジネスモデルについて、デモの際に審査員と有意義なディスカッションを重ねることができました。これらの経験を基に、さらなる挑戦を続けたいと思います」と喜びを語った。