それでも、どうしても新しいアイデアが浮かばないときは、アイデアの材料を脳に与える手もある。取り組んでいるトピックに関連する書籍を読んだり、似たような問題に対して他の人が生み出した創造的ソリューションを見られる場所に足を運んだり、専門家の意見を聞いたりするとよい。時として、他の人が成し遂げたことを目の当たりするだけで、自分のいまいる状況への新たなアプローチを思いつくこともあるだろう。

 さらに、ひらめきの瞬間が訪れる可能性を高めるためには、人との協働も欠かせない。1人でじっくり考える時間とグループで考える時間を行き来することが、最もクリエイティブなアイデアを練り上げるうえで、最も有効な方法であることがわかるはずだ。

 同僚とブレインストーミングのミーティングをし、友人とコーヒーを飲みながら話し、あるいはコンサルタントと問題解決をしよう。2つ以上の脳は、1つの脳ではできないことを成し遂げる。アイデアについて人と話し合うことが新たな思いつきにつながり、あなたの思考を刺激するのだ。

 最後に、時間を取ろう。脳がフル活動しているときならば、とっさにクリエイティブなアイデアを思いつくかもしれない。しかし、100%の力が出せないときは、数日アイデアを頭のなかで転がしている時間をつくることで成功への可能性は高まる。

 頭の中は空っぽ、ただただボンヤリしていたいような状態でひらめきを得るのは難しいが、けっして不可能ではない。適切な精神状態と環境に身を置くことで、創造性は発揮できるのだ。


HBR.ORG原文:How to Be Creative When You’re Feeling Stressed, November 29, 2018.

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エリザベス・グレース・サンダーズ(Elizabeth Grace Saunders)
時間管理のコーチ。時間管理のコーチングとトレーニングを提供する、リアルライフEタイムコーチング・アンド・スピーキングの創設者。著書に、How to Invest Your Time Like MoneyDivine Time Management(以上、未訳)がある。より詳しく知りたい場合はwww.ScheduleMakeover.comを参照。