昨年、私は約束をリスケジュールするのを止めた。一度コミットしたことは、最後までコミットしようと決意したのだ。

 その結果、わかったことがある。「やる」と約束したことを実際に行動に移すときには、以前のように、約束の期限が近づくにつれて感じていたストレスをほとんど感じずに済むのだ。より多くのコミットメントを守るにつれ、自信が増していった。そして、約束したことにどれくらいの時間が実際に必要かがわかるにつれて、完遂できる時期を的確に見積もることができるようになった。

「イエス」と応じつつも本音は「ノー」なのであれば、最初から「ノー」と言うべきだ。人は皆、同じ船に乗り合わせている。持ち時間には限りがあり、その限りある時間を使ってすべき価値のある物事は、無数にあるように思える。

「ノー」と言う方法がわからなければ、「リクエストに対して『ノー』と言う方法」をグーグルで検索して勉強すればいい。最後までやり抜くつもりがないなら、最初から引き受けるべきではない。確信が持てない場合は、少し時間をもらって熟考するといい。そして、スケジュールを詰め込みすぎないようにしよう。すでに限界を超える仕事を引き受けているのなら、仕事を間引いて整理する期間が必要かもしれない。

 いったん整理したら、「イエス」と言って引き受けた約束はしっかり守ることだ。その時点でコミットすることがよいアイデアだと思えたのであれば、時間が経ったいまでも、それはよいアイデアであるはずだ。たとえ、コミットした内容そのものに価値が見出せなくなったとしても、完遂することで手に入る信頼には価値があるのだから。


HBR.ORG原文:You Have to Stop Canceling and Rescheduling Things. Really, September 19, 2018.

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ホイットニー・ジョンソン(Whitney Johnson)
エグゼクティブ・コーチ、講演家、イノベーションに関する思想家。「経営思想界のアカデミー賞」とも称される権威と影響力を持つ“Thinkers50”において、「最も影響力のある経営思想家」の一人に最近選ばれた。著書に、ハーバード・ビジネス・プレス刊のBuild an A-Teamと、批評家に絶賛されたDisrupt Yourself(いずれも未訳)がある。Build an A-Teamの第1章は、こちらからダウンロード可能。