対処法

 悪しき上司のことは、真剣に受け止めるべきだ。辞めることを直ちに選べないのなら、有害な上司の下で働くことで起こりうる被害を軽くするためにできる、実際的な取り組みがいくつかある。具体的な戦略は実際の上司のタイプ(例:いびり屋、ナルシスト、など)によるが、状況に対処するのに役立つ一般的なアプローチがいくつかある。

 ●意見することは諦め、具体的な要求をする

 上司と話をして現状を把握してもらうのは、よい案であることが多い。だが、難しい上司は、自分自身の欠点を指摘する意見に耳を貸さない可能性も高い。そこで、具体的な要求をして、必要な物事を手に入れよう。仕事をするのに必要なリソースやサポートを具体的に挙げ、根拠を説明し、それがいかに上司と組織の役に立つかをはっきりと述べることだ。タイミングを計り、上司が落ち着いていて機嫌のよいときに、この会話をもつようにしよう。必ず準備を整え、練習し、反応を予測しておきたい。

 ●支援ネットワークを築く

 心理的に困難な状況に対処する際には、強力な支援ネットワークが非常に重要な意味を持つ。自分を応援し、励ましてくれる友人や仲間で周囲を固めることだ。仕事以外で、社交やストレス軽減のためのはけ口を持とう。コーチやセラピスト、その他の訓練を受けた専門家と話すのもよい。

 ●たくさん運動し、よく休む

 自分の身体と心の安定を気遣うことは欠かせない。可能なら、少し仕事を休んでみよう。喜びと満足をもたらしてくれる、仕事以外の活動を見つけよう。ヨガや瞑想などの、マインドフルネスとリラクゼーションの実践も考えたい。ポジティブな独り言として、自分が問題ではないことを自身に言い聞かせるのもよい。上司の振る舞いをコントロールすることはできないが、上司の振る舞いに自分がどう対応するかはコントロールできることを、忘れずにいることだ。

 ●組織内で別のチャンスを探る

 会社を辞めなくても、有害な上司から逃れる方法はあるかもしれない。社内で興味のある他のポジションを除き、他部署の同僚やマネジャーに会い、自分のスキルが使えそうな場所を考え、異動を主張してみよう。

 ●人事部への相談を検討する

 人事部にアプローチする前に、従業員からの苦情に対する人事部のサポート体制に関する評判は調べておきたい。そのうえで、上司について抱えている問題と、状況を打開するために、あなた自身が実行したことを人事部に知ってもらおう。人事部は、まったく同じ状況にいた他の誰かを助けたことがあるかもしれないし、自分では思いつかなかった解決策を提供してくれるかもしれない。