8つのデジタル・ケイパビリティ

 アクセンチュアではデジタル企業に必要な8つのケイパビリティ(The Eight Digital Capability)を定義している。ひと口にデジタル企業といっても多種多様なビジネスモデルがあり、保有するケイパビリティも異なるが、この概念的なフレームワークによって評価すべきケイパビリティの全体像を網羅的に理解することができる(図3)。

写真を拡大
出所:アクセンチュア

 デジタル企業のケイパビリティ評価は、次の4つのステップで行う(図4)。

写真を拡大
出所:アクセンチュア

ステップ1.ケイパビリティの特定

 最初のステップでは対象会社が提供している商品・サービス、ビジネスモデルにとってのイネーブラー(実現を後押しするもの)となっているケイパビリティを特定する。具体的には対象会社の製品・サービスがユーザーやエコシステム参加者にどのような価値(課題解決)を提供するのか、それらの製品・サービスはどのような仕組み(ハードウエア、ソフトウエア、データ、プロセス)で構成されているのか、といった観点からビジネスの全体像を把握し、またそれらの仕組みのどこに対象会社固有の重要な技術やノウハウが埋め込まれているかを明らかにすることである。

 明確な独自のテクノロジーを売りにしている企業は評価すべきケイパビリティがわかりやすいが、プラットフォーム型ビジネスをはじめとする複雑なビジネスモデルの場合は、その仕組みをひも解くところから始める必要がある。  ケイパビリティの特定はさらに①エコシステム参加者が享受する価値の識別②価値を生み出す仕組みのコンポーネントの棚卸し③コンポーネントの独自性の判別――の3つに分けられる。