フェイスブックでは、従業員に対して年2回アンケート調査を実施し、何を最も重視しているかを尋ねている。我々は数十万件に及ぶ回答を繰り返し検証し、3つの大きな動機を特定した。それは、キャリア、コミュニティ、社会的意義である。

 キャリア面の動機とは、仕事に関するものだ。仕事で自由裁量があり、自分の強みを活かせて、自分の学びと成長が促されることである。これらは内発的動機の核となる。

 コミュニティに関する動機とは、人である。他者から尊重され、思いやりを示され、認められている、と感じることだ。それによって一体感と所属意識が高まる。

 社会的意義とは、志である。自分が仕事で意義あるインパクトをもたらしていると感じ、組織のミッションに共鳴し、世界に何らかのよいことをもたらしていると信じられることだ。それは、自尊心の源である。

 これら3つの動機は、「心理的契約」と呼ばれるものを構成する。つまり、従業員と雇用主が互いに求める、明文化されていない期待と義務だ。この契約が果たされると、従業員は全力で仕事に打ち込む。だが契約が破られると、不満を感じ、コミットしなくなる。貢献度が低くなり、仕事ぶりが悪化する。

 かつて企業は、心理的契約のただ1つの側面を中心に、全社的な文化を構築していた。素晴らしいキャリアか、緊密なコミュニティか、立派な社会的意義のいずれかを約束すれば、人材の採用、動機付け、維持ができたのだ。

 だが我々は、もっと多くを望む従業員がたくさんいることを知った。最新のアンケート調査によれば、フェイスブック従業員の4分の1以上が、3つの動機すべてが重要であると評価している。キャリアもコミュニティも、社会的意義も欲しいのだ。また、従業員の90%が、3つのうち少なくとも2つを同等に重要視していた。

 特定の人々や地域において、特定の動機が突出していることはあるのだろうか。我々はこの点を探るために、データを複数のカテゴリーごとに分類してみた。