日本の国土にあった
新しい産業育成に期待

――国土が狭いなど、日本の場合、自然エネルギーのスケールを生かせないハンディはないでしょうか。

 日本の地理的環境を考えると、風力発電にはそれほど頼れないので、自然エネルギーではやはり太陽光発電が中心になります。太陽電池は、火力や原子力の発電所のように、たくさんの水が必要だったり、大規模なほど効率が飛躍的に上がるという構造ではありません。日本の場合、海外のように砂漠にパネルを敷き詰めるようなメガソーラーは不可能ですが、ビルや戸建て住宅の屋上などに高効率の太陽光パネルを付けていけば、小規模でも一定の電力を賄っていくことができるでしょう。ペロブスカイト太陽電池のような技術革新にも期待しています。

 ただ、劇的に効率の良い太陽光パネルが開発されたとしてもそれだけでは大きな意味はなく、電気全体をコントロールする技術やサービスなどがトータルで進化する必要があります。また、電気自動車や太陽光発電の普及の仕方、電気を使う企業や住宅の数は、地域によってずいぶんと異なりますから、地域の実情に応じた新しいエネルギー産業の育成も必要になってくるでしょう。

関連サイト:https://www.accenture.com/jp-ja/company-2050-energy-industry-game-change-utility

(取材・文/河合起季 撮影/宇佐見利明)