ポータルを進化させ
DXPで基盤を構築

 ポータルの使い方は時代とともに変わってきた。2010年頃までは、主に社内向けに使われてきたが、ここ数年で取引先企業や顧客向けに使う機会が増えてきた。顧客サポートや、広告の代わりにブランド認知を高める用途である。こうしたデジタル技術を用いた新たなカスタマー体験(デジタル・エクスペリエンス)を提供するためには、データを一元的に管理しなくてはならない。

「企業は2015年頃からITをビジネスで活用する重要性に気づき始めました。自社のオペレーションとテクノロジーを統合させて、サイロ化された情報を統一し、ビジネスに関わる全ての人に対して最適なサービスを提供する必要があります」と遠藤氏は語る。

 長年ポータル分野で実績を上げてきたライフレイは、顧客体験のさらなる向上と、ビジネスオペレーションの最適化を実現するために、2016年からDXP分野への取り組みを強化した。

「創業当初からパーソナライズ機能などデジタル・エクスペリエンスを支える機能を提供していました。それに加えて“ポータル時代”に培った他基幹システムなどとの統合性によって、プラットフォームの機能をさらに進化させました」(遠藤氏)

 日本企業は長い間、社内や顧客データを蓄積するシステム構築に大きな費用を投下してきた。それによりさまざまなツールが導入され、結果的に社内の情報基盤が統一されず、全社的な情報共有が困難になった。

 遠藤氏は、「まずはデジタル戦略の基盤を安定させることが重要です。投資対効果の高い部門から、徐々に企業全体に拡大していくことがビジネスのデジタル化を推進するポイントです」と語り、DX実現における基盤構築の重要性を示した。