GPSモデルがもたらすメリット

 アクセンチュアが提唱するGPSモデルの本質的な意義は、先の見えないVUCA時代において、自社が取り組むべき社会課題を特定することで今後の成長の方向性を明確にし、その解決を通じて持続的な成長を実現することにある。

 自社事業を通じて解決すべき社会課題を明確にすることで、市場、ステークホルダーを特定でき、事業目的をより明確にすることができる。その結果、戦略の構築、オペレーションの実装などのあらゆる側面が洗練され、顧客への訴求力が高い製品・サービスを開発することができる。

 環境に配慮した事業運営体制を構築することにより、気候変動や資源価格変動に伴うサプライチェーン・リスクを抑制し、資源効率が高まることでコスト削減につながる。

 透明性の高い事業運営をすることで、顧客に加えて、サプライヤーや従業員との信頼基盤を強化することができ、ブランド力の向上や労務リスク、風評リスクの抑制にもつながる。

 投資家からの評価においても、ポジティブな効果が期待できる。企業の非財務情報の開示要請の動向もあり、今後、社会課題解決やサステナビリティを基軸に据えたビジネス戦略の評価は高まることが予想される。事実、カナダのメディア・投資アドバイザリーファームCorporate Knights社の分析によると、The Global 100に選定された企業の株式リターンは「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI)」よりも24%高い※11。市場からの評価が高まることで、安定した資金調達が可能になる。

 アクセンチュアのサステナビリティグループでは、下図に示す、①GPS戦略、②サステナビリティ評価、③サーキュラーエコノミー、④信用、透明性およびトレーサビリティ、のオファリングを提供し、GPSモデルを活用した経営戦略や事業戦略の立案を支援している。

出所:アクセンチュア
※11 2005年2月1日~2016年12月31日の株価に基づく分析