青、緑、グレーの組み合わせ方

 以上を総覧すると、各色、一長一短である。ある意味で都合がよいのは、長所・短所が相補的になっていることだ。そこで、うまく組み合わせる余地が生まれる。その余地を活かしてどのように組み合わせるか?

 そのイメージは、図表2「緑、青、グレーの組み合わせ方」のようになる。


 仮に当該日本企業の組織で、同調的なつなぎ方(緑)が優勢だとすると、そこでの課題は、必要なところで統合(青)やネットワーク(グレー)的なつなぎ方を加えることができるようになることである。つまり加色能力をつけることである。

 そこで、本連載の締めくくりとして、加色について考えてみよう。その際、「加色はなかなか生じにくい」という現実的な想定をする。その上で、比較的に加色が起こりやすい状況(人と場が構成する状況)を想像してみよう。

 1つは、多くの緑組織が得意とするミドル・ボトム・アップ的な動きを活用することである。ここで、ミドルとは、課長やプロジェクトマネジャーなど中間管理職と、彼らがフェース・ツー・フェースでメンバーをリードできる場(課やチーム)を指す。すなわち、ミドルががコントロールできる現場において、新しい色を実験していくことを想定する。

 ミドルが比較的強い緑の組織においても、青やグレーの加色を実験するような奇特なミドルはそれほどいないというのが、現実的で控えめな想定であろう。しかし、同調者が多い組織でも、変わり種が1人や2人はいるはずだ。このあたりのいい加減さというかゆとりが、緑組織の奥ゆかしさであろう。

 そういう変わり種のミドルが、まずは自分の課やチームで、新しい色(人材)を加える実験を始めると考えてみよう。