2008年9月号

財務分析がイノベーションを殺す

投資価値評価がもたらす三つのバイアス

クレイトン・M・クリステンセン

クレイトン・M・クリステンセン

ハーバード・ビジネススクール 教授

スティーブン・P・カウフマン

スティーブン・P・カウフマン

ハーバード・ビジネススクール 上級講師

ウィリー・C・シー

ウィリー・C・シー

ハーバード・ビジネススクール 上級講師

イノベーションに成功方程式はないといわれるが、そもそも資金はもとより、時間や経営資源が十分投じられているのだろうか。筆者らは、イノベーションの価値を評価する財務分析手法の誤用に注目する。まずDCF法は、非現実的なシナリオとの比較によってイノベーションの是非を判断しており、しかも計算されるNPVはあいまいである。また、イノベーションのコストは「全部費用」と考えるべきにもかかわらず、固定費と埋没費用の概念に縛られて、投資をためらう傾向がある。これは、ニューコアなどのミニミルに市場を奪われたUSXが典型である。そして、経営者はEPSの短期的な上昇を意識するあまり、不確実なイノベーション投資に二の足を踏みがちだが、これは「プリンシパル・エージェント」理論がもたらした弊害であり、この考え方はいまや時代遅れであると指摘する。

クレイトン・M・クリステンセンハーバード・ビジネススクール 教授

スティーブン・P・カウフマンハーバード・ビジネススクール 上級講師

ウィリー・C・シーハーバード・ビジネススクール 上級講師

PDF論文:12ページ[約1,215KB]
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