ビジネスモデル 2:
最適な供給プラットフォームの設計者

 このビジネスモデルは、電力・ガス業界の使命が「安全で安定的な供給義務」から「市場最適化に向けての尽力」に移行しつつあることを明確に示しています。このビジネスモデルにより、電力・ガス事業者はエネルギー供給プラットフォームとして機能し、最適需給環境を整えます。供給プラットフォームを最適化するにあたっては、需要に応える適切な供給源と運用手段を選び、新電力などのサードパーティーへのアクセスを提供し、相互接続規格を採用することでインタラクティブな需要管理を推進します(図3参照)

出典:アクセンチュア

 このビジネスモデルに移行するには、従来型の電力・ガス会社は次のようにする必要があります。

  • 監督省庁および他のステークホルダーと協調して、パフォーマンスベースの供給モデルを策定する。
  • 再生可能エネルギーシステムの統合、システム利用、負荷平滑化、システム障害による損失など、重要指標に照らし合わせて運用管理する。
  • リアルタイム・ネットワーク制御、自動給電、デバイスレベルの機械学習など、「インテリジェント・ネットワーク」ケイパビリティを採用する。
  • エネルギーテクノロジーの統合に関する主要な業界基準の採用を推進する。
  • 資産分析、ストレージ統合、デジタルフィールドワークを可能にするデジタルケイパビリティで自己変革を図る。

 このビジネスモデルを採用する電力・ガス事業者は、規制事業の資産増加とともに成長し、アウトカムベースのパフォーマンス指標において卓越した成果を挙げ、収益を向上させます。一部の電力・ガス事業者はこのビジネスモデルの実装に取り組んでいます。例えば、既に取り組んでいる電力・ガス事業者のパイロットプロジェクトには、デジタルデバイスと蓄電池を使用して、ネットワーク上で再生可能エネルギーを統合したり、電気自動車を蓄電池に活用しているものなどがあります。これらの変革への取り組みは電力・ガス事業者にとって最先端です。