ビジネスモデル 1:
低炭素エネルギー生産者

 このビジネスモデルは、企業の規制事業および非規制事業の資産ポートフォリオの両方において、低炭素エネルギー供給市場への移行を加速させるものです。成功する企業は事業規模を拡大させ、強力なバランスシートを持つことになるでしょう。現在は、従来型のエネルギー生産者がこのスペースを独占しているかもしれませんが、彼らのポートフォリオも大幅に変化し続けるでしょう。必然的に、これらのプレーヤーはグローバル規模の採掘会社や汎用化学製品会社のようになっていきます。それらの企業は、最先端のオペレーティングケイパビリティと世界的なオペレーティングモデルを持ち、固定コストを削減し、資本政策のパフォーマンスを向上させます。

 成功する低炭素エネルギー生産者の特徴は以下の通りです。

  • 集中/高炭素型から分散/低炭素型への供給移行を可能にする、戦略的ポートフォリオの選択ができる準備が整っている(図2参照)
  • より幅広いオペレーティングアセットを管理するため、グローバル規模のオペレーティングモデル(および共通業務を集約、統合したシェアードサポートサービス)を確立する。
  • 資産管理、継続的なプロセス改善、資本政策管理、商業面における最適化など、既存分野で優れたケイパビリティを示す。
  • リアルタイムのアナリティクスやデジタル化によって実現する従業員およびテクノロジーのイノベーションを支援するデジタルケイパビリティで自己変革を行う。
出典:アクセンチュア

 このビジネスモデルを採用する電力・ガス事業者は、保有資産の幅を拡張し、新たな市場に進出し、収益が上がるように資産管理することによって成長します。一部の電力・ガス事業者はすでに行動に移しています。

 ドイツのEON SEは既存事業と原子力発電事業をそれぞれ分社化させ、再生可能エネルギー、供給ネットワーク、顧客ソリューションに重点を移行させました6

出典

6 Tino Andresen, “EON Banks on Renewables in Split From Conventional Power,” Bloomberg Business, November 30, 2014, http://global.factiva.com.