3.女性

●無意識のバイアス:「男性のほうが貢献できる」という思い込み

●事例

 複数の研究によって、同じ結論が示されている。女性は男性に比べ、会議中に話をさえぎられることがはるかに多いうえ、アイデアを真剣に受け取られにくい(英語記事)。それらがあまりに日常的な現象であるため、一部の研究者はこんな分類名を生み出した(英語報告書)。

「マンタラプティング(manterrupting)」:男性が女性の話を不必要にさえぎること。

「マンスプレイニング(mansplaining)」:男性が女性の話をさえぎって、その女性のほうが多くを知っている事柄について解説しだすこと。

「ブロプロプリエイティング(bropropriating)」:女性のアイデアを、男性が横取りして手柄にすること。

●このバイアスを克服するには……

・会話のあり方を改める。これはジェンダーの問題というより、業務成果の問題である。このバイアスを取り除くことは、男女両方の利害に関わるのだ。進歩的な男性に協力を求め、模範となってもらおう。女性が貢献できる余地をつくる役割を、彼らに与えるとよい。

・場を公平にするための基本ルールを設ける。「他者の言葉をさえぎらない」など。重要な意思決定事項へのインプットが必要な時は、全員にくまなく発言を求めるなどもよい。

・「声を挙げる風土」を醸成する。議論の最中に他意なく誰かが沈黙を強いられていることに、他のメンバーが気づいた時、男女問わず指摘するよう奨励する。

・あまりにひどい加害者がいたら脇に連れ出して、その態度を指摘する。本人は無自覚かもしれないからだ。

 ほとんどの会議には、明らかな不備があるものだ。しかし、特に上記3つのバイアスがあると、質の高い会話ができなくなる。これらを克服することで、組織は集団としての意思決定を向上できる。そして声の大きな少数の人々だけでなく、全従業員の潜在能力を最大化できる可能性が高まるのだ。


HBR.ORG原文:Run Meetings That Are Fair to Introverts, Women, and Remote Workers April 29, 2016

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レネー・カリナン(Renee Cullinan)
Stop Meeting Like Thisの共同創業者。職場、特に会議における時間と労力の誤った使い方に警鐘を鳴らし、支援を提供する。組織効率化のコンサルタントとして20年以上の経験があり、フォーチュン誌「グローバル500」企業の数々を支援してきた。