収益性の高い成長を加速する3つのアクション(3)持続可能な成長に向けてデジタル化を促進する

 ビジネスモデルと戦略のデジタル化により、企業は俊敏性や柔軟性を向上させ、持続的な成長を実現することができますが、デジタル化を伴う将来像の実現には複雑性も伴います。不連続な破壊的変化を乗り越えて成長を実現していくうえでは、業務プロセスのデジタル化を含め、以下のような能力の構築に取り組んでいくことが必要です。

破壊的変化に備える

 デジタル化を活用して破壊的変化の兆候をとらえ、どの変化がいつ自社に影響を与えるかを判断すること。破壊的変化に対応する能力を保持していない、または構築することができない分野では、他社と提携して取り組むこと。

イノベーションを加速する

 デジタル化を活用してコスト効率のよい市場トライアルを素早く大規模に実行し、顧客の抱える課題を理解して、新製品やサービスを迅速に市場に出していくこと。

データを最大活用する

 保有する膨大なデータを最大限活用し、収益に結びつけること。データを、「有益な情報」から「新たな製品/サービス」、または「顧客体験の向上」へと変化させること。

デジタル・インテリジェンスを構築する

 全社のあらゆる部門・機能をデジタル化の対象とすること。デジタル化を理解した若手を、「デジタル・メンター」として経営幹部層につけ、経営幹部層からの経験・知識の移転と同時に、社内ベンチャーたる若手の側から経営幹部層への新たなスキルの移転を進めること。

俊敏な組織をつくる

 デジタル化の先頭を走ることで、変化を乗り切ること。CEOクラスからの支援を確立し、デジタル化による新たな成長を加速させること。そのために、デジタル化の推進という使命に専念する“デジタル化リーダー”と、適切なときに適切な人材を動員する力を持った“デジタル化フィクサー”からなるチームを形成すること。

フロントオフィス、バックオフィスをデジタル化する

 スピードと俊敏性を増すために、従来型の組織・機能を積極的にデジタル化すること。パートナー企業とのエコシステム全体を見わたして、デジタル化された能力のうち欠けているものには投資すること。自社にとってのノン・コアの機能は、迷わずデジタル化すること。