収益性の高い成長を加速する3つのアクション(2)成長への工程を管理する

 経営層の意見の不整合を解消して、成長に向けた高い意識を企業全体で共有し、全社一丸の態勢を構築する必要があります。そのためには以下のことが必要です。

経営層からのサポート

 経営層は、コスト管理や成長目標の達成に向けて一枚岩でなければなりません。さまざまなデータを活用して方針を決定し、その方針に対する合意を形成するために頻繁にミーティングの場を持つべきです。データ主導のアプローチを取って、社内の反対意見を早期に発見し、状況に応じた対応によって対立を解消したり、実行可能な代替案を見つけることが有効です。その後、成長に向けた行程の詳細を詰めていきます。優先的に取り組む領域を決め、それを管理しやすい単位にフェーズ分けすることにより、価値創出までのスピードを上げることができ、その後の展開もスムーズかつ迅速になります。

チェンジ・マネジメント

 合意形成は一度限りの取り組みではありません。すべてのステークホルダーに対して、戦略、変革が必要な理由、その変革の行程、そして目指すべき成果を伝え続けることが重要になります。成長の行程上のチェックポイントでは、そこまでの成果をはっきりと共有することも必要です。長期的な視点を持った継続的なチェンジ・マネジメントの取り組みがあって初めて、成長を加速するコスト管理を重視する企業文化を形成することができるでしょう。

ガバナンス

 適切なガバナンスは成長を継続させ、将来にわたってコスト削減活動の推進を支えるでしょう。経営層は個々の活動を戦略的に計算して、それが成長に寄与するか(あるいはしないか)を見極める必要があります。そして付加価値を生まない活動は即座に停止すべきです。このような企業変革(トランスフォーメーション)を確かなものにするためには、その変革活動の期間全体にわたって、専任の推進チームを置くべきでしょう。