中長期的視野で求めるものとして、同社は、「業績」「CIS(Customer Impressive Satisfaction、顧客感動満足度)」「EIS(R)(Employee Impressive Satisfaction、社員感動満足度)」「より良い仕組み」「人財育成」の「5つの成果」(R)を挙げる。業績だけでなく、顧客や社員への価値の提供や、中長期的なビジネスモデル構築、それを実現する人材の育成も含めて関与。3~5年単位を目標に、目指す企業像を経営者と一緒に描く。

取締役 権田和士

 同社のコンサルタントは、パートナーとして経営者に接する一方、現場に入って戦略の実行や人材育成も行う。経営と現場を行き来することで、現場の実情を反映した、最適な戦略の提案が可能になる。この中長期的視野、現場重視の新・日本的コンサルティングは、アジア新興国でも評価され、タイと韓国に、現地企業を主なクライアントとする支社を展開している。関氏は「当社は独立系コンサルティングファームなので、他からの干渉を受けることなく、一貫した方針で長期的な支援ができます。長い目で、会社や社会を良くするという、コンサルティングのあるべき姿をまっとうします」と意気込みを見せる。

組織づくりや人材育成で
働きがいのある職場を実現

 顧客企業に組織づくりを説きながら、社内は歩合で働く一匹狼の集まりというのが、従来のコンサルティングファームのイメージだ。しかし、リブ・コンサルティングは、自社の社内組織づくりにも力を注いでいる。その結果、働きがいのある会社ランキングで上位に2年連続でランクインしている。権田氏は「クライアント事例ではなく、自社事例を示せるのが当社の強み。離職率を下げ、優秀な人材採用を望む会社に、当社事例は、良い参考になります」と自負をのぞかせる。

 関氏は、年間50回を数える採用説明会の演壇に立ち、採用には大きなエネルギーをそそぐ。また、社内では、11カ条からなる同社のコンサルタントの心構えを示した「リブ・マインド」を掲げ、それに基づく活動事例共有のための全社会議を月1回、海外メンバーも含めたフェース・トゥ・フェースの会合を3カ月に1回開く。また、毎年、皇居周回コースで開く駅伝大会には、海外メンバーを含む全員が参加する。頻繁な社員同士の交流機会が、組織としての一体感を醸成。それが、社員同士で教え合う文化となり、各社員の知識・ノウハウを連携させる「集合天才」の組織づくりに役立っている。

 100人余の社員の4分の1は外国籍。MBA取得者と国際認定コンサルティング資格の保有者を合わせると40%を超える。キャリアも、他のコンサルティングファーム出身者、セールスなどでトップクラスの実績を上げてきた事業会社出身者、ベンチャー企業の元経営者、そして新卒採用組と非常に多彩だが、社員同士の結束は固い。売上げや利益など、自社の業績データも全社員が共有し、戦略立案や計画達成状況確認にも関与するなど、会社をみんなで一緒につくる感覚を持てる組織であることも魅力だ。

 関氏は「これまでの問題解決型アプローチだけでは、価値創出が困難になってきています。コンサルティングの社会的役割を再定義して、顧客企業、そしてコンサルタント一体となって、100年後のより良い世界を実現していきたい」と思いを語る。