最後まで読んでおもしろいことが
一つでも書いてあればいい

第3部は、受講者による質疑応答が行われた。以下は抜粋。

受講者:三谷さんが読む本を選ぶ基準は?

三谷:新聞の書評やアマゾンのレビュー、それから本屋をブラブラして直感的におもしろそうだと思ったもの。その場で少し読むと、自分に合うか合わないかがわかるので、合うと思ったら買います。最後までざっと読んで、一つでもいいことが書いてあれば、読んでよかったなと。

受講者:私は実は本よりも音楽が好きなのですが、なぜ三谷さんは読書が好きなのですか?

三谷:私も音楽も映画も好きですが、敢えて言えばそれらは受動的。本は自分で主体的に読む必要がありながら、その世界に包まれるような感覚もある。それから本は、映像と比べて情報量が圧倒的に少ないですよね。だからこそ、そのわずかなテキストデータから多くのことを読み取って、自分なりに世界を想像する楽しさがあります。

受講者:本を読んでいて、著者の考え方に賛同できない時、どう消化しますか?

三谷:あまり自分に合わないのなら読むのを止めます。でもほとんどの場合は、何か一つくらいはおもしろいことが書かれているかもしれないと思って最後まで読みます。「この著者、何となくイヤだな」という感情になっても、それは自分が知らないことを突きつけられているだけかもしれないので、好き嫌いでは判断しないようにしています。