「今」をラーニングし続け、「未来」につなげる

 前後編の2回にわたって、デジタル時代のマーケターに求められる効果測定の正確性(Accuracy)と俊敏性(Agility)について考えてきた。

 その背景には、本連載を通してお伝えしてきたように、デジタルテクノロジーによってブランドと生活者を取り巻く環境が大きく変化し、効果測定においても「過去の活動に対するアカウンタビリティ」よりも「未来の活動へ向けてのラーニング」という姿勢がより重要になりつつあるという転換がある。

 そして、未来へのラーニングを得るためには、デジタル時代だからこそ今まで以上の「正確性」と「俊敏性」を兼ね備えた効果検証が必要であり、同時にデジタルテクノロジーよってそれを実現することもできるようになってきた。

 最後にお伝えしたいのは、これがパソコンやモバイルという既存のデジタルメディアだけの話ではないということだ。店頭プロモーション、屋外広告、交通広告など、現在あらゆるメディアのデジタル化が始まっている。今我々が既存のデジタルメディアの中で取り組んでいる「ラーニング」は、あらゆるメディアがデジタル化する時代に向けた確かな強みになるはずだ。

(つづく)

*次回は7月17日(金)公開予定

 

【連載バックナンバー】
第1回:デジタルテクノロジーによってマーケティングはどう変わるか
第2回:記録と記憶は異なる――大きく変化する生活者の日常を捉える
第3回:これからの生活者分析――人々の行動を基点に生活者を理解する
第4回:生活者はどうやって検索しているのか?商品を選ぶ「兆し」をつかむ
第5回:コンサンプションからエンゲージメントへ――新しい情報・コンテンツ発信のカタチ
第6回:ターゲティングはマーケティングの活動の羅針盤――グーグルで現在進行中の実験
第7回:ブランドが発信すべきは、コンテンツ。グーグルが活用する「3Hストラテジー」とは?
第8回:マーケターにとって見逃せない瞬間「Micro-Moments」とその活かし方
第9回:デジタル時代のブランド広告効果測定(1) いかに正確さを追求するか