一般に企業が変革する局面では、特定テーマでプロジェクトを立ち上げて始めることが多い。いわば、「変革プロジェクト」は組織全体の変革に向けた最小単位である。しかし、個別のプロジェクトレベルにおいても、時間軸、市場、組織内の3つの文脈における断絶によって滞ることが多い。

 持続的に組織を変革するうえでは、こうした最小単位の変革現場から断絶を乗り越え、組織全体において、つながりをもって取り組めるかが問われている。

持続的成長に求められる変革への挑戦

 プロジェクトという最小単位の一局面においても、いつでも断絶は生まれ、それがきっかけで変革は頓挫する。その範囲が組織全体に広がっても原理は共通である。規模の大小や業界や分野の違いなどと無関係に、あらゆる組織において、“つながり”の巧拙によって変革全体の成果が異なってくるものだ。

 ましてや、持続的成長に向けては、組織として、変革を一過性のイベントに終わらせず、変革の過程で起こりうる各種の断絶を乗り越え“続けてゆく”ことが求められる。

 持続的成長に向けて組織が変革を継続するうえでは、超えるべきハードルはさらに高まる。いかにして変革の持続性を持たせることができるのか、多くの組織に求められるチャレンジがそこにある。

 次回以降は、持続的に変革し続けることができる組織の要諦、いわば組織の「自己変革力」について考察したい。

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