●大物主催のパーティーでも、必ずしも行く必要はない
「私は世界各地からダボスに来る経営幹部たちと深いネットワークを築いていますが、現地で過ごす時間の9割は、彼らではなく他の人々と会っています。でも、彼らがどこに集まりそうかという情報は把握するよう努めています。たとえばある年、私は某人物に『今年はビル・ゲイツのパーティーには行かなくていい』と断言しました。理由を尋ねられたので、こう答えました――『目ぼしい人は誰もいないだろうから』と。

 それでも参加した彼は、私が言った通りで驚いたようです。そのパーティーは開催時間も場所も適切でないことが、私にはわかっていました。いつ、どの場所が重要で人々が集まるのかを知ることが肝心です」

●ダボスにいない時は、喧噪から離れて暮らす
「トップレベルの有力者たちと関係を築きたい人は、ロンドンやニューヨーク、ワシントンDCに住んで四六時中社交に精を出しています。でも私は、1年のほとんどは社交活動から解放されていたいのです。私の住まいはデトロイト近郊のブルームフィールドヒルズで、社交目的の活動は一切しません。私がデトロイトを好きな理由は誰も訪ねて来ないからで、気を散らすものがないのもいい。家族との大切な時間を確保できます。1年のほとんどを喧噪から離れて過ごせば、混乱も減るものです」

 みずからをエッセンシャル思考の実践者と公言するストロムバックは、「ダボスでは99%は雑音なので、避けるべきことをわきまえる必要がある」と言う。多くの人がネットワーキングを好まないのは、時間を食い本業の妨げになるからだ。この点について尋ねると、彼は「効率を極め、本当に重要なことだけに集中すればいいのです」と答えた。これは私自身の世界観とも合致する。人生は価値のない雑音に満ちており、特別に貴重なものはごくわずかだ。これはネットワーキングについても、人生における他のあらゆる部分についても同様に真実である。


HBR.ORG原文:99% of Networking Is a Waste of Time January 22, 2015

■こちらの記事もおすすめします
ハイ・パフォーマーの人脈投資法
自分で優先順位を決められなければ、他人の言いなりになるしかない

 

グレッグ・マキューン(Greg McKeown)
シリコンバレーでリーダーシップと戦略のアドバイスを行うTHIS Inc.のCEO。2012年には世界経済フォーラムにより「ヤング・グローバル・リーダー」に選出された。著書には『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』(かんき出版)およびMultipliers: How the Best Leaders Make Everyone Smarterがあり、ともにベストセラー。