経営者、寿司屋の可能性を再認識する

中野里:自分もアイデアは思いつくタイプだけど、一過性のものではなくて、さっき言った「北半球のライフスタイルに有意義な変化をもたらすレベル」のアイデアを見つけるためには、今まで考えてきたことを一回ゼロにしてしてまで突き詰めて、「これだ!」というものを考えないとダメだな、と思ったんですね。

小杉:全然ジャンルが違いますが、日本画って日本の中ではちょっとダサいと思われていたんですが、村上隆さんがアメリカに渡ってルイ・ヴィトンを手がけたりして、ポップ性やアニメ要素を取り入れて、すごく人気になったんですね。そして、最後には日本に来て再び人気になりましたが、北半球まで意識したら、お寿司にはもっと可能性がありますね。

中野里:そうなんですよね。従来のお寿司屋さんをそのまま持って行ったらたぶんダサいですよ。あと、日本の寿司屋は海外の寿司屋を馬鹿にしているような目線もあるんですね。でも、海外の寿司屋に実際に行ってみると、お客様はお寿司を結構楽しんでいる。

小杉:そういう所にチャンスがあると思うんですね。

中野里:そうですね。一方で、日本の職人の技術はすごいですね。そこは守る所ですね。それは認識しつつ、どこで攻めるのかを考えないといけないですね。

 それにしても、スターバックスはずっと気になって観測してきたんですが、今日初めて言語化できました。

 頭の中で部分部分で考えてきたことを、一連としてこうやって短時間で、スタバの話もリンクさせて話したのは初めてじゃないかな。社員からはこういうプレゼンは絶対にないしね。

 これ、終わりにしないで、このままプロジェクトとして続けましょうよ。今回はブレストをやらせてもらって、「北半球」という言葉がポッと出てきたわけです。

 これまでうちの幹部と「スタバがね」という話は何回もしたのですが、「スタバってすごいですね」で終わって、ここまで引き出されなかったんです。

小杉:「北半球」という課題がようやく見えたのが、僕もすごく嬉しいですね。どうやって北半球を動かせるか、今ならA案、B案…H案ぐらいまで作れる自信がありますね。

中野里:へぇーー。素晴らしい。いやぁ、ぜひ続けましょうよ。

小杉:あっ、玉ちゃんのお面を作ってきたのに、お見せするのを忘れてました!!

※次回は4月28日(火)公開予定。

 

【お知らせ】
小杉幸一 × 築地玉寿司 展
「もじにぎり」
〜 新鮮なもじ、にぎりました 〜

この対談がきっかけとなって、小杉幸一氏によるデザイン展を、
築地玉寿司 晴海通り店で開催することになりました。
たった一日限りの展覧会です。
ぜひお越しください。
<日時> 2015年4月26日(日) 13:00〜21:30
<場所> 築地玉寿司 晴海通り店 地下一階
<料金> 入場無料
<詳細はこちら

 

【連載バックナンバー】
第1回「クリエイターは経営者の課題を引き出せるか」
第2回「対談1:クリエイターは経営者の悩みを引き出せるか」
第3回「対談2:クリエイターが経営者の課題をつきとめる」
第4回「対談3:クリエイターの提案は経営者に響くか」