当調査ではまた、技術系の従業員は平均よりも幸福度が高く、仕事と職場に対する満足度も高いことがわかった。

 技術者の満足度はなぜ高いのだろうか。主な要因は、選択肢の有無だった。技術系従業員の41%が、オフィスの中と外の両方において仕事の時間と場所に関する選択権があると回答したのに対し、平均では32%だった。

 恰好の例がフェイスブックである。各地の本部では、従業員が自分の好みに合わせて机のレイアウトや高さ、構成を変えることができる。チーム単位でも、プロジェクトに合わせて作業スペースのレイアウトを自由に変えることができ、机を円形に配置して談話スペースをつくったり、一列に長く並べたりできる。敷地内には無数のミーティング・スペースが設けられており、従業員なら誰でも利用できる。

 さらに、従業員には私的な用事や時間をやり繰りするためのさまざまな選択肢が与えられている。銀行やクリーニングといったサービスから、レストランやアーケードのような社交を促進するもの、さらには木工場やスタジオといった施設まで用意されている。こうした追加的な選択肢は、仕事には直接関係しないように見える。しかし1日の使い方を、仕事の状況も加味しながら計画的に組み立てられるため、時間、生産性、行動をしっかり管理できるようになる。研究によれば、このように従業員が求める自由裁量に応えることで、組織の生産性が高まること、そしてモチベーションとパフォーマンスにも影響することが示されている。