目標達成への意思はどこから生まれるか

 星野リゾートの星野佳路代表は、結果の数値よりプロセスの数値化を重視されます。プロセスを磨けば結果はおのずとついてくる。戦略論のリソース・ベースト・ビューで言われる、組織能力を磨くことで競争優位が得られるという考えとの親和性を感じました。

 LINEの森川亮社長は、達成してほしい最低ラインは示すが計画はせず、現場のチームに任せ、彼らに最大限の自由を提供することで企業は成長できるとおっしゃります。そこには人がもつ可能性への絶大な信頼とともに、変化を読む力より現場で反応力への自信も伺えます。

 簡単に到達できないような高い目標を掲げる経営者もいらっしゃいますが、今号で登場いただいたおふたりの経営者は、それとは違うやり方で急成長企業を作り上げました。とはいえ、優れた経営者に共通して言えることは、達成への意欲でしょう。

 自ら営む事業の魅力に絶対的な自信があり、それが社会に役立つこと、そして社会を変えられること。こうした自信や確信が事業を成長させるインセンティブになっていると思われます。目標達成の方法論は多様でも、精神論になってしまいますが、達成への意思こそ、ものごとを成し遂げる原動力であることを再認識しました。一年の始まり、この一年の過ごし方を考える際に本特集をお役立ていただければ幸いです。(編集長・岩佐文夫)