もう一つが、Learning Agility(=学習機敏性、以下、アジリティ)である。

 これは経験から素早く学び、初めての環境下でその学びを応用して成功に導くことができる能力を指す。

 アジリティに優れたリーダーは、何をすべきかが明確でない状況でも何をすべきかを短期間で理解することができる。皆さんの周囲にもいると思う。どんな環境においても、要領よくコツを習得する人が。ASTD(米国人財開発機構)でもテーマとして取り上げられたほか、多くのグローバル企業が採用時に重視するようになっていたりと、近年、アジリティへの注目度は非常に高まっている。

人材の潜在能力を
可視化するツール

 このマチュリティとアジリティは、スマート・グロース時代のリーダーが備えるべき最重要特性であると言っても過言ではない。これらを併せて人材を評価することで、組織は変化が激しく規模が大きくなるスマート・グロース時代に求められるリーダー候補者を特定することができる。ここからはその方法をお伝えしたい。

 まず、対象者のマチュリティとアジリティを診断するために、簡易なオンライン・アセスメントを実施する方法がある(たとえば、コーン・フェリーでは、マチュリティを測るDecision Stylesとアジリティを測るviaEDGEというツールを用意している)。

 その結果を、何万人ものいわゆるAクラス人材のデータと比較することで、対象者のマチュリティおよびアジリティの高低が表され、それぞれを横軸と縦軸に取ったマトリクスにマッピングすることで、各人の位置付けを可視化する(下の図参照)。

 

写真を拡大
出所:コーン・フェリー資料