IITの学生にとっての日本企業とは?
就職先としての選択肢になり得るか?

 さて、入試で厳正に選抜され、入学後にさらに磨き上げられた頭脳を求め、グローバルトップ企業が続々と採用活動に訪れるというのは前述のとおりです。一方、学生側も「海外に出て活躍したい」という志向が強く見られます。では、名だたるグローバル企業が就職先候補として連なる中、日本企業はIITの学生の目にどう映っているのでしょうか。

 私は、日本企業による外国における新卒採用をサポートする立場として、IITの学生たちとも面談を重ねてきました。

 その実感として、彼らの多くは日本企業への就職を特に強く意識しているわけではありません。ただしそれは日本や日本企業に対して漠然としたイメージしか持っていないから。しかし、きっちりと説明さえすれば、彼らは日本企業に興味を抱き、就職先の選択肢に加わることは十分あるのです。

 彼らにとっての日本はある種の魅力があふれる国の1つなのです。「なぜあんなに小さな島国で、しかも人口も少ない国なのにソニーやホンダが生まれたのか?」「その秘密は何なのだ?」「インド全体の発展にも生かせる何かがあるのでは?」といったコメントを学生からはよく聞きました。

 事実、インドではそれほど知名度がないに等しいながらも、IITの学生の採用に成功している日本企業も存在します。次回は、その日本企業の成功事例を通して、IITの学生を採用する方法をご紹介したいと思います。


*第2回は7月24日(木)公開予定