進路相談のとき、「お前はどうするんだ?」と聞かれ、「自分は頭も悪いし、どこの大学でもいいから滑り込めればいい」と答えたんです。すると、「何を言ってるんだ!お前はすごく才能がある、本当に才能があるんだ。カリフォルニアならUCLAかバークレーを目指せ。お前はできる。俺が言うから間違いない」と言われて、「そうなのかな」と思ってしまいました(笑)。

 そこまで言ってくれるなら勉強してみようかなと頑張ったところ、コミュニティ・カレッジで全部Aが取れたんです。それまでの人生でAを取ったことはありませんでした。相当勉強しましたよ。3時間睡眠で、朝起きて勉強、授業が終わってからも深夜まで勉強して。先生の言葉で根拠のない自信をつけて、頑張ってみたら最初の学期でAが取れて、みんなから認められる。それまで人に認められた、誉められたことがほとんどなかったので、本当に嬉しかったんです。

――ご両親は迫さんを応援してくれていましたか。

 思い立ったら行動する。そんな自分を許してくれた家族には感謝しています。アメリカの大学に行きたいと言ったときも応援してくれたので、そこは非常に恵まれていたと思います。

 父親に昔から言われていたのは「やりたいことをやれ。ただし、誇りを持ってやりなさい」「お前が何をやってもいい。ビジネスでも、学問でも、水商売でも構わないけど、誇りを持って徹底的にやれ。それなら支援はする」と。実際、アメリカ留学の費用は両親に出してもらいました。

 細かいことは言われませんでしたけど、筋を通すことには厳しい家庭だったと思います。いまは本当に感謝の気持ちしかありません。

*次回は5月28日(水)公開予定。